塵は塵に、灰は灰に

管理人が不在のため、私こと『B』が代理を務めさせてもらう。
どうやら管理人は〝組織〟に目を付けられてしまったようだ。理由は分かっているが、ここで話す訳にはいかない。貴方達を危険にさらす事になってしまうからだ。名前も明かせない、とある組織に管理人の存在がばれてしまった。
いつも大学のパソコンで打っているのだが、今日管理人は大学のパソコンにログインできなかった。パスワードが間違っているわけではない。ログイン先が利用できなかったのだ。管理人はパソコンの調子が悪いと思ったのか、別の台に移った。しかし、駄目だった。むきになった管理人は次々と台を変えた。そして、とうとうログイン出来るパソコンを見つけることができた。そこで管理人は気がついた、周りに人が居ない事に。先ほどまで、パソコン室には数人の学生が居たはずなのだ。管理人は奇妙に思ったが、(出て行ったことに自分が気付かなかっただけだ)と自分に言い聞かせた。そして・・・・・・・・・。
管理人はそこで気付くべきだった。組織の魔の手がすぐそこまで近づいていることに。もしかしたら逃げることが出来たかもしれない、それが万に一つの可能性だとしても。
あれから管理人を見た者はいない・・・。
ん?何故そんなことを知っているか、だと?それを知れば貴方も・・・ふふっ・・・。

P.S.管理人です。すいません、フィクションです。『B』?誰?